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減産予想!? 今年の秋冬番茶の供給状況と価格への影響は?

秋冬番茶の季節になりましたが今年はいつもの年とは様相が違うようです。

八月の酷暑と少雨の影響で芽伸びが悪く、葉層も薄い為に摘採を先に伸ばさざるを得ず、静岡では例年ですとお彼岸にはスタートする工場が月を跨いで十月からの摘採となりそうです。

秋冬番はドリンク原料としての用途が主となりますが、TB原料、焙原料、仕上原料としても使われています。

それに応じたオーダーがすでに各荒茶工場に入ってきていて、減産予想の中での供給が読み辛くなっています。

鹿児島では特に抹茶原料としての秋碾茶の需要が旺盛で相対的に番茶の生産が減る為に高値になるものと思われます。鹿児島の秋冬番は静岡が終了する十月半ばからの開始ですので静岡の相場を見ながらの展開になりますがどうなりますことか。

生産現場を維持するためにはある程度の収益が上がる相場が必要であり、一番茶の低落傾向の強い昨今では相対的に二番茶以降秋冬番茶の収益性が重要になってきています。今年の減産による相場がこれからの為に大きな意味をもってくるのではないかと思います。

私達茶商の商いはお茶を生産してくれる方達がいて初めて成り立つものです。生産維持が可能になる相場を期待します。

代表取締役 竹澤重人

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