|茶の動向
体験が生むお茶の感動、年間6万本!「喫茶一茶」のファンづくり
静岡駅の地下に「喫茶一茶」があります。静岡市の茶商工業協同組合が運営しているアンテナショップなのですが、最近この一茶がとんでもないことになっています。
販売しているお茶は市内の組合員のお勧めのお茶60種、組合の通合で税込み五百円での販売ですが、これが年間で6万本を越えました。
オープン当初はサンプル状態だったのですが、併設している喫茶スペースでの地道な体験を通して徐々にファンを増やし、今では目的化されるお客様も出てきています。
席数僅か8席の小さなスペースですがここでの体験とスタッフの丁寧なお茶のストーリーの伝えで見事にお茶ファンを創っていったのです。
静岡市産の本山茶は浅蒸しのお茶で、現在は少数派になってきていますが喫茶ではその本山茶をメインに体験していただくことを主眼においています。
丁寧にいれた時の感動を中心に水出しのテイクアウトも楽しめ、茶器の相談にものってくれます。なによりスタッフ皆がお茶が好きで情熱があり、それがお客様に伝わるのでしょうか。
決して売らんかなではなく、お茶の素晴らしさを知って欲しい、体験して欲しい
という気持ちが一日一日ファンを増やしてくれているのです。私達茶商はどれだけお茶を好きなのでしょうか?愛情を持っているでしょうか?お茶を通じて人様の為になる仕事がどれだけ出来ているでしょうか?自問自答の日々が続きます。
代表取締役 竹澤重人