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新茶よ、もう一度輝け:発信力で拓く、お茶の未来

今年の新茶商戦は順調にスタートした早場所の鹿児島に対して一週間程度遅れが出た静岡で明暗が分かれた様です。

新茶そのものの認知度が年々減少してきていることと、ゴールデンウィーク前に欲しい値頃が静岡モノでは揃え切れなかったことが大きな要因です。初取引の市がセレモニーとして開催した後に連続して新茶が供給できた鹿児島と早い初市にこだわり過ぎ供給が続かなかった静岡の差が出たといってもよいでしょう。

しかし、シュリンクしていく新茶商戦の本当の原因は何でしょうか。リーフ需要の減少はもちろん大きな要因ですが、それ以上に私達茶商が出しているメッセージが小さく、少なくなっていないでしょうか?そもそも新茶とは何なのか?新茶のもっている価値とは何なのか?新茶を通じて新しいお茶ファンの創造という企てをしたのでしょうか。

新茶は生命の誕生です。自然が私達に分け与えてくれる大いなる恵みと匠達の技術の集約でようやく生まれてきてくれるものです。

将来、八十八夜を死語にしないために私達は季節と旬を明確に伝え、お茶のある美味しい生活は健康をつれてやってくることを伝えましよう。価値とは、発信をし続けて相手に受けとってもらえた時に初めて生じるものです。当たり前と思っているものの中に伝えるべきものが多くあることがよくあります。

お茶のもっている力を信じます。

代表取締役 竹澤重人

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