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初春辰(はつはるのたつ)に願いを込めて

 新年あけましておめでとうございます。 今年の干支「辰」という文字には理想に向かって粘り強く努力し、困難と闘いながら人生を進んでいくという意味があるそうです。その辰に縁のある中国浙江省杭州市は、緑茶の最高峰である龍井茶(ろんじんちゃ)を産します。産地である龍井村には龍の井戸があり、その名の通り霊験あらたかな清らかな井戸はこんこんと尽きることな く盛んに水がわき出ています。 銘水に銘茶、正に極の取り合わせです。清の乾隆帝は龍井茶を龍井の水で飲む為に何度も村を訪れ、村には今でも乾隆帝の為に 植えた茶樹が十九本現役として保存されているのです。

「辰」を使った言葉には「登竜門」があります。黄河にある急流 が「登門」で、ここを登った鯉は竜になるといわれたことから突破すれば立身出世ができる関門の例えとして使われますが、急流を突破できる鯉は一握り、生半可な道ではありません。 私達茶業界は今、再生をし、チャレンジをする時にきています。 世の中はますます変化の激しい時代を迎え、急流は荒れています。 そんな私達を支えるものは「お茶を通じてこんなことを成し遂げたい」という強い意思です。一人ひとり目指すものは違っても構 いませんが、常にポジティブに前進し続けることが大切です。 急流を登り切った者にのみ竜になる権利が与えられます。この急流を登り切る為には何が必要なのでしょうか。新しいお茶ファン の創造は絶対的な条件です。その為の道具、アイテムとして竹沢が提案しているchasobiシリーズ、フルーツ水出し茶シリ ーズをこの春、全面的にリニューアル、モデルチェンジします。 茶業界のバカ者タケザワは今回も本気です。急流を登る為に本気でお役に立てると考えています。一緒に登り切りたいのです。笑顔のみえるお茶、幸せを感じてくれるお茶を目指し新しいお茶っ葉ファンを創り続ける。「竜の水を得る如し」な年に皆でしませんか。

竹澤重人

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