竹沢製茶 静岡の製茶問屋、ODM / OEM

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モノの価値


「モノの価値って何だと思います?」ある茶商さんから問いかけられ、ハタと考えさせられました。私達は茶産地での原料供給が主たる仕事となるので仕入れた荒茶単価に加工賃、歩留り、保管料等々で直接原価が出て、そこから卸単価を決めていく訳です。いわゆる積み上げ方式です。素材屋としては至極まともな計算ですが、販売の最前線にいる方々からするとそれは素材の価格であってお客様に伝えられる価値じゃあないんだよね、ということの様でした。

自分達にはエンターテイメントが必要なんで、お茶というモノを通じてより喜んでもらったり笑ってもらったり、感激してもらったり感謝してもらったりしてもらわないといけないんです。それでないとお代金はいただけないんですよ。と

その為にも素材がもっている価格以外の価値をどれだけ私達に提供してくれるかがある意味勝負なんだよ。茶園の環境、自然、栽培方法はもちろん、生産家の方の思い、歴史、生き方までこのお茶に関わっているすべてが伝えるべき情報になるんです。と

情報とは情に報いるコト。人の想い(情)がお茶というカタチになってこの世に生まれ、その存在が人のココロに伝わり動かし返っていく。ひろまっていく。

人は自分の存在を懸けて言葉を発します。自分のフィルターを通したことはウソはつかないということです。由に言葉を発した方に感謝を込めてお返しすることが報いること。それこそが真の情報ですよ、と教えられたことがあります。そこには今はやりのフェイクもなく、プラスの力、信じるコトが広がっています。

今は疲れる時代だからこそ、信じられるエンターテイメントが大事だし受け入れてもらえるんです。私達茶商はお茶を主役と勘違いすることが多いですが、名脇役ととらえ、お茶を伝えるコトに改めて進んで行きたいと想いを強くしました。

代表取締役 竹澤重人

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